俺にはブルーズを歌う権利なんかない

どこにも所属を持たず仕事/勉強/読書を続けています。2008年、音楽についてメモ代わりに書くためにこのブログを始めました。

音楽

ジョン・ケージ「4分33秒」

ウォークマンで好きな音楽を聴いているうちに、ふと眠気に襲われてウトウトしてしまう。はっと目覚めると音楽は終わっていて無音状態のテープが回っている。しかしそれは本当の無音ではなくて、屋外の風の音、こずえがそよぐ音などが自然に耳に入ってくる。…

坂本九「九ちゃん音頭」

2010年の暮れのNHKハイビジョンは「BSベスト・オブ・ベスト」と銘打って、過去の番組を大量に再放送しています。 今日はNHKとBBCの共同制作のドキュメンタリー『ナオキ』(ショーン・マカリスター監督、2009年)が流れていて、思わず見入ってしま…

あなんじゅぱす「ベースボールの歌」

仏和辞典なんかふだん使いませんが(だってフランス語出来ないもん)、ひっぱり出してひいてみました。 Un ange passe.天使が通った(会話の最中、何となく気まずい沈黙が生じたときに言う言葉) な~るほど。「あなんじゅぱす」ってそういう意味だったので…

愛が生まれた日

2010年の暮れの芸能ニュースは、ダンディなジャーナリストをめぐる2人の女性タレントの確執というニュースで持ちきり、とメモ代わりに記しておきます。ニュースの中では、「いつからそういう仲になったのか」と芸能リポーターさんたちが食い下がって質問して…

湯原昌幸「柚子」

今年の冬至は12月22日でしたね。老母が知人のところでゆずをいただいてきました。「ゆず湯にして温まりなさいよ」と言われてもらってきたものですが、とても新鮮でおいしそうだったので、開きニシンを焼いて、このゆずを絞ってふりかけました。居酒屋さんで…

伊福部昭が呼んでいる

先日、ゴミを処理した際、むかし録り溜めしたVHSのヴィデオを大量に捨てました。が、そのあと、失敗したな、まだ使うものがたくさんあったな、と後悔しています。 なかには、作曲家、伊福部昭(いふくべ あきら)の生涯をドラマ化したのがあったはず。主…

非俗楽の誘惑

実は若いころ(高校時代)、あまり読書をしませんでした。 小学校高学年から中学二年ぐらいにかけてかなり読書したのは確かですが、ドストエフスキー『地下室の手記』と太宰治の『ダス・ゲマイネ』だったか『虚構の彷徨』だったかを読んでそれらをつなげ、さ…

「あの子とは口をきくな」と言われたら

2度目の学生生活はとても楽しかった、とこのブログに散々書きましたが、要は、都会ずれしていない純朴な男の子女の子に囲まれて、少々アニキ面ができて楽しかった、という風にとってくださいな。入学式の日から「何処から来たの?」と話しかけてくれた少年少…

トルストイと著作権放棄

トルストイ没後100年ですか…東京で映画『終着駅 トルストイ最後の旅』が公開中、だそうです。 北海道新聞の以下の記事を読みました。 岩本和久「家出…そして最後の旅[没後100年 トルストイを語る<5>]」(北海道新聞 2010年9月22日夕刊) 妻ソフィアとのい…

東京大衆歌謡楽団

ふとしたきっかけで知りましたこのユニット、東京大衆歌謡楽団。検索をかけると、おもに東京での路上ライヴ目撃談が多数ひっかかります。 動画サイトにもたくさん映像がアップされていて、ああ、これはすごいことになっています。 まるで昭和20年代からその…

川崎麻世「ラブ・ショック」(更新休止中です)

作詞の石原信一さんというお名前はよく知らないんですが、作編曲がもちろん筒美京平先生。もうこれはまぎれもない70年代筒美京平サウンドですよ。1977年、川崎麻世さんのデビュー曲「ラブ・ショック」。タイトなリズムがかっこいいファンク歌謡です。 作詞…

三善英史「雨」(春休み!更新を休みます)

昨日、iTunesStoreで見つけました。うれしかったなあ、この曲がiTunesStoreで見つかるなんて。三善英史「雨」。1972年のデビューシングルです。 雨にぬれながらたたずむ「人」。これ、歌詞カードではひょっとして「女」と書いて「ひと」と読ませてるんじゃな…

チェリッシュ「なのにあなたは京都へ行くの」

今日の午後は、ほんとは東京で、ともだちの結婚式に出ている予定だったのですが、諸事情により上京できませんでした。 京都出身の友人で、札幌で一年間、寮で一緒になりました。寮生活と言っても、大学院生は個室です。が、キッチンがあってTVが置いてある…

沢田聖子「坂道の少女」

玄関から上がって居間へ入ったところにスーツケースを立てかけたままにしてあります。単に置く場所がないからそこに置きっぱなしになっているだけなんですが、旅の装備は一応入ってるし、これをつかんでいつでも海外に行ける…今のところ、そんな予定はもちろ…

エラ・フィッツジェラルド「スターダスト」

相変わらず、CDプレイヤーにはエラ・フィッツジェラルド『ソングス・イン・ア・メロー・ムード』が載ることが多い今日この頃です。今年の冬は、このCDのおかげでだいぶ気分的に救われるところがありました。 年が明けて、ライトニン・ホプキンスを引っ張り…

クリエイション「フィーリン・ブルー」

中学生の頃、同級生の音楽やってるやつらがコピーしていたのはディープ・パープルでもレッド・ツェッペリンでもなく、クリエイションでした。 竹田和夫が率いる四人組ハードロック・バンド。でも今振り返ると、ハードロックというより、へんな言い方ですが「…

ローリング・ストーンズ「タイム・ウエイツ・フォー・ノーワン」

70年代中葉のストーンズ。アルバム『イッツ・オンリー・ロックンロール』、円熟の極致です。 とくに「タイム・ウエイツ・フォー・ノー・ワン」が好きでした。時は誰をも待たない、っていう。 ただ、原詞はいくら読んでもよくわからなくて、かろうじて以下…

思い出は美しすぎて

八神純子さんのデビュー曲。なんと言ってもサンタナ風のスローなラテンロックになっているところが点数高いです。表情たっぷりに泣くギターと控えめなリズム。 やさしく 時は流れすぎて ひとり 振り返る 今でも あなたの微笑を 感じることがあるのよ フォー…

わらべ「もしも明日が…」

1983年、猛烈にヒットしたこの曲、『青春歌年鑑 80年代』の二枚目の一曲目です。あの頃10代の子を抱えていたどこのご家庭にも、シングル盤が眠ってるんじゃないでしょうか。 二度目の大学生活に旅立つとき、アナログレコードは持っていけないので、好きな…

加山雄三「旅人よ」

昨日、仕事の打ち合わせて東京からヴィデオ制作会社のかたがたがみえました。2時間ほど打ち合わせをするあいだ、どうも真向かいに座った統括ディレクターさんの顔やしゃべり方が気になってしょうがないのです。打ち合わせが終わって、雑談が始まるやいなや…

モダンチョキチョキズ「愚か者よ」

濱田マリさんって、最近では女優だったり、ちょっと関西アクセントのナレーターさんだったりするんでしょうけど、僕にとっては不世出の叙情歌手です。 どう考えてもふざけてるバンド(ユニット)名、モダンチョキチョキズ。今、手元に二枚CDがあります。『ロ…

ポップコーンをほおばって

70年代半ば、甲斐バンドに対する僕らの二律背反的な感情。甲斐よしひろさんのちょっと特異な美顔に代表されるこのバンドのたたずまいは、思春期の女の子に強い訴求力を持っていたと思われます。一方で、情念がにじみ出た詞と曲。その血の濃さは、ちょっと…

ローリング・ストーンズ「ルート66」

3月最初の一週間の始まりです。今日は予定外の話し合いがいくつも入って、気がついたら夕方でした。 帰って来て、夕食食べて、お風呂入って…何の楽しみもない独身者の宵の口。今日は出かけずに、iTunesStoreへ。昨日もCD店で散財したから、大きな買い物はし…

CD店は春の匂い

昨夜は17:00にNHK-BSの『スター・トレック』を観ながら缶ビールをプシュっと開け、飲み始めました。そのままあっという間に一日の「ノルマ」を達成。ハイビジョンの『刑事コロンボ』が始まる時間には、なんだか飲み足りなくて食料庫にしてる部屋からもう一本…

粋な噂を立てられて

エラ・フィッツジェラルドがエリス・ラーキンスのピアノだけをバックに歌うアルバム『ソングス・イン・ア・メロー・ムード』(1954年3月29,30日ニューヨークで録音)、全編いい曲ぞろいです。なかでも「People Will Say We're in Love」の粋さ。 私にブーケ…

恋とは何でしょう

朝起きて、仕事行って、定時に帰って来て、食事しながら飲んで、寝る…非生産的な日々だな、と思いつつ、今日も一日が終わります。 今日はまた一ヶ月ぶりくらいでチャーリー・パーカーとストリングスとの共演を聴いてます。バードのアルトが朗々と鳴ってます。…

二人のムラサキ東京

キンモクセイって、活動休止しちゃったのですか… キンモクセイ&東京ジェンヌ「二人のムラサキ東京」 2004年3月24日、カセットで発売されたオルタナティヴ歌謡曲。キンモクセイ8枚目のシングルで、デュエットソングになってます。で、東京ジェンヌっ…

ザ・タイガース「美しき愛の掟」

なかにし礼作詞 村井邦彦作編曲 ザ・タイガース「美しき愛の掟」(1969年) 先日書いた、『トーキングウィズ松尾堂』の二月八日の放送で佐野史郎さんがリクエストしていた曲です。ザ・タイガース『ゴールデン☆ベスト』が届いて、この曲ばかりリピートして聴…

ノー・ウーマン・ノー・クライ

昨日、「友達よ泣くんじゃない」について書きましたが、そのあとこんなことを思い出しました。 例によって記憶に頼って書きますので、要確認なんですが、昔、ボブ・マーリーの訳詩集が出版された時のこと。『ニューミュージック・マガジン』に書評が載って、…

友達よ泣くんじゃない

阿久悠さんのトリビュート企画第二弾が出てるんですか。『歌鬼2』。iTunesStoreでいろいろ健作、もとい検索してて見つけました。しかも今回は阿久悠VSフォーク、という企画。あがた森魚さんが「津軽海峡冬景色」を歌ったり、となかなかやりますね。 僕は例…